[OBS] 仮想カメラ (後編)
前編に続いて、OBSの「仮想カメラ・プラグイン (Virtual Cam)」を実際に使っていくつかの通話アプリをWindowsで試してみました。
Windowsの場合は結果から言うと、マイクロソフトの「DirectShow」に対応しているアプリなら大丈夫で、仮想カメラをいくつかの通話アプリで使ってみました。 また、Webブラウザーでも、クロミウム系のブラウザー(Googlクロームや最近のマイクロソフトEdgeなど)でも仮想カメラが認識されるのが確認できました。
※: にリリースされたOBS v26.0から、Windows版のOBSでは仮想カメラが標準機能になったので内容を一部変更しました。()
OBS v26.1からはWindows/macOS/Linux版のOBSで仮想カメラが標準機能になっています。
[目次]
- OBS仮想カメラ 👉前編: インストール、使い方と設定
- 使ってみた (後編)
使ってみた: PC版LINEとSkype
まずは、OBS仮想カメラをPC版のライン (LINE)とスカイプ (Skype)で試してみました。
PC版のSkypeの場合、Windowsだと「UWP版」と「デスクトップ版」の2種類があって、ややっこしいのですが、OBS仮想カメラは、Windowsに標準でプリインストールされているUWP版ではなく、
Skype本家のサイトからダウンロード出来る
デスクトップ版 (Skype for Desktop)
のみの対応になっています。
「UWP」は「Universal Windows Platform (ユニバーサル・ウインドウズ・プラットフォーム)」の訳で、UWP版アプリは、過去に「メトロ・アプリ」とか「Windowsストア・アプリ」などと呼ばれていたタイプのアプリですが、モバイルWindowsやXBoxでも使える様にデザインされています。
UWP版のSkypeは、Windows 10には標準でプリインストールされていますが、仮想カメラには未対応なのでデスクトップ版のSkypeが必要になります (要インストール)。
PC版のラインとPC版のSkype共に、設定画面でカメラに「OBS-Camera」(OBS 26+の場合は「OBS Virtual Camera」)を選んで、マイク入力は既存のマイクを選択するか、OBSからのオーディオを取り込みたい場合は
👉「📝OBSの音声出力を他のアプリへ渡す方法 (音声モニタリング)」を参照してください。
下はPC版Skypeの設定画面ですが、プレビュー画面があるので、OBSからの画像が確認出来ますが、ここでは左右が反転して表示されます (通話相手には反転していない画像が送信されます)。
次は、OBSからの動画を携帯で受信した場合のスクショ画面ですが、ツイキャスの標準配信用の映像設定(854x480)をそのまま使ったので画面のアスペクト比が横長のランドスケープで、LINEとSkype共に、中央に小さく表示されてしまいました。
LINEとSkypeで画面いっぱいに表示させたい場合はOBSの映像の解像度の設定はアスペクト比が縦長のポートレートになる様に設定することをお勧めします。
[追記]: 残念ながら、OBS側で映像の解像度を縦長に設定しても、LINE、Skype横長の画面に圧縮っされて処理されてしまうみたいです。。
上下の空間が気になる場合は、受信側で携帯の画面を90度回転して表示してもらうと全画面表示になるはずです。
使ってみた: 仮想カメラとPC版Discord
次はゲーム中のネット通話に良く使われるDiscordでテストしました。
PC版LINEとSkypeの時と同様に、「OBS-Camera」(OBS 26+の場合は「OBS Virtual Camera」)をカメラに選択します。
マイク入力は既存のマイクを直接選択するか、仮想ケーブルを設定してOBSからのオーディオを取り込みます
👉「📝OBSの音声出力を他のアプリへ渡す方法 (音声モニタリング)」参照。
今回も 854x480の解像度でテストしてみましたが、Discordの場合は送信映像の縦の高さが受信側の画面の高さに拡大されて表示され、送信映像の両脇は表示されませんでした。
PC版LINEとSkype同様にアスペクト比が縦長のポートレートになる様にOBSの映像の解像度を設定することをお勧めします。
使ってみた: 仮想カメラとWeb版Skype
SkypeはWebブラウザ・バージョンもあるのですが、仮想カメラが使えるかどうかは、ブラウザが仮想カメラに対応しているかも問題になります。
現時点でFireFoxブラウザは対応していないみたいですが、クロミウム (Chromium)系のブラウザが対応しているので、「Googleクローム・ブラウザ」はもちろん、「マイクロソフトEdgeブラウザ」も2020年1月15日にリリースされた79.0.309.65以降のバージョンであれば中身はクロミウムベースなので、仮想カメラに対応している様です。
そこで、バージョン83.0.478.45のEdgeブラウザで動作確認をしてみましたが、カメラを「OBS-Camera」(OBS 26+の場合は「OBS Virtual Camera」)に設定して無事に使う事ができました。
ここで言う、「ブラウザ配信」のページはコンピュータでツイキャスのサイトにログインした後、ページの上の方にある青色の「 配信する」と書かれたボタンの上にマウスを持っていくと現れる「 ブラウザ配信」を選んで表示されるページです。
このページを使ってブラウザから配信をする場合、ページの右側にあるコメント欄で最新のコメントの他に、配信中に受け取ったアイテムが表示されます。
バージョン83.0.478.45のEdgeブラウザで動作確認をしましたが、問題なく配信ができ、ブラウザ配信の読み上げ機能が使え、アイテム通知もコメント欄で確認出来ました。
因みに、ブラウザ配信からだとツイキャスのコラボ配信も出来るので、この方法で仮想カメラを使えば、OBSからの画像を使ってツイキャスのコラボ配信をしたい場合に有効な方法になります。
[ 追記] 別メモにまとめてみました 👉「📝OBSを使ってツイキャスのコラボ配信をする方法」
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